社内説明・検討用
VITAS 2026年9月

インフルエンサーマーケティング戦略部
役割定義

本資料では、部署を設置する背景、具体的な業務、関係部署との責任分界、立ち上げ時の優先順位を整理する。

今回整理する内容部署のミッション、具体業務、成果物、責任分界、立ち上げ時の優先順位
今回の対象外上位レイヤーで行う全社戦略の構想・更新
一旦後回しとする内容現状業務の網羅的な実態調査および課題特定
1 課題背景

多くのインフルエンサーと関係を持っているが、施策内容を十分に広げられていない

担当者個人の努力不足ではなく、日常運用と施策進化が同じ担当者・同じ時間の中で競合していることが構造課題。

既存運用から抜け出せない

多くのインフルエンサーと取り組める状態にあるが、実施内容が数年前と大きく変わらず、同じ手法を繰り返している。

構造的な原因

調査・事例収集・新しい型の探索に使う時間と責任者がない。

企画を磨く余白がない

各マーケ担当が日々の実務で忙しく、現場の気づきやアイデアが、実行可能な企画になる前に消えている。

構造的な原因

アイデアの入口、具体化の担当、議論へ載せる期限が定義されていない。

横断施策が立ち上がらない

SNS・広告・メディア・LP・商品・インフルエンサーをまたぐ施策は、部署間の谷間に落ち、推進主体が不明確になる。

構造的な原因

全体案件は戦略会議で扱っているが、採択後や担当不明タスクに担当・期限を置き、進行を支援する機能が弱い。

全体最適で判断できない

誰・どの商品・どの顧客層・どの露出面へ投資し、どこが空白なのかを俯瞰できず、結果も案件単位で散在する。

構造的な原因

施策ポートフォリオと、結果・学びを横断比較する共通基盤がない。

発生している問題
必要な変化
戦略部が持つ解決機能
具体的な答え
同じ施策を繰り返す
社外の変化と新しい型を常時入れる
リサーチ・シンクタンク
SNSで伸びている表現・投稿フォーマットと競合施策を継続的に発掘し、VITASで試す企画候補として整理する
アイデアが企画にならない
現場の気づきを、判断できる状態へ変換する
アイデアの企画化・施策実験
全部署から事例・アイデアを集め、各プラットフォームでの露出方法と横断活用まで設計した月4案を議論へ載せる
横断案件が止まる
部署横断で担当と期限を握る
施策具体化・個別案件PM・型化
全体案件は戦略会議で管理し、戦略部は採択案件と担当不明タスクの具体化、担当設定、進行支援を行う
実施して終わる
結果を回収し、次回の実施判断に使う
結果回収・効果検証・次回判断
実施前にKPIと取得方法を定義し、定量・定性結果を回収して継続/改善/停止/拡大を判断する
部署のミッション

競合・SNSの調査、施策企画、採択案件・担当不明タスクの実行支援、結果回収を担当し、インフルエンサー施策を継続的に改善する。

2 具体的な担当業務

各機能の業務内容・標準成果物

主要4機能の責任は戦略部が持ち、実作業は専門性と稼働に応じて複数人へ割り振る。補完機能Aは戦略部とインフルエンサー事業部で共同推進し、補完機能Bは事業部が整備主体を担う。

最初から担当

リサーチ・
シンクタンク

SNS・競合から新しいトレンドと表現フォーマットを発掘し、企画化候補を抽出する。

実際に行う作業
  • X・TikTok・Instagram等で伸びている投稿、動画構成、見せ方、キャンペーン形式を発掘
  • 競合ブランドの「インフルエンサー × 露出面 × 露出方法」を確認し、既存施策との違いを整理
  • 反応を獲得している理由を、冒頭表現、企画構造、出演者の役割、訴求、導線などに分解
  • 梅澤が作成しているリサーチツールを土台に、事例と新しいフォーマットを継続的に蓄積
  • 社員が見つけた「競合が実施していた事例」「VITASでも試したいアイデア」を、完成度を問わず受け付ける
  • SNSやリサーチが得意な社員へ探索テーマを割り振り、集まった事例とアイデアから企画の種を抽出
標準成果物
トレンド・新フォーマット一覧
競合施策・参考事例ライブラリ
事例・アイデア受付リスト
VITASで試す企画の種
最初から担当

アイデアの企画化・
施策実験

各プラットフォームでの露出方法と横断活用を検討し、実施可否を判断できる企画へ具体化する。

実際に行う作業
  • インフルエンサー事業部、SNS、広告、メディア、EC、商品企画、戦略会議から、完成度を問わずアイデアを集める
  • アイデアを「対象顧客/商品/インフルエンサー条件/プラットフォーム/露出方法」の組合せで整理
  • X・TikTok・Instagram・Meta広告・LP・メディアなど、各露出面でインフルエンサーをどう見せ、何をさせるかを検討
  • 単一チャネルで完結させず、投稿、引用、動画、広告転用、記事・LP掲載、販売導線を横断した活用方法を設計
  • 目的、仮説、実施イメージ、必要部署、概算コスト、リスク、KPI、結果取得方法まで具体化
  • 事業価値・新規性・実現性・測定可能性・再利用可能性で優先順位をつけ、月4案を議論へ載せる
標準成果物
全社アイデアストック
プラットフォーム×露出方法一覧
横断活用パターン案
1ページ施策企画書
月4案の検討パイプライン
探索軸
X
TikTok
Instagram
Meta広告
LP・メディア
露出の仕方
通常ポスト
引用
キャンペーン
投稿フォーマット
広告動画
ライブ
投稿
Reels
Stories
素材転用
タイアップ広告
出演
コメント引用
導線連動
横断活用の検討例
X投稿 → 公式アカウントで引用 → キャンペーンへ展開
TikTok動画 → Meta広告へ素材転用 → LP・商品ページへ接続
インフルエンサー取材 → メディア記事・LPへ掲載 → EC販促と連動
最初から担当

施策具体化・
個別案件PM・型化

採択案件と担当不明タスクを回収し、担当と期限を設定して実行へ移す。

実際に行う作業
  • 全体案件の一覧・優先順位・全体進捗は戦略会議で確認し、戦略部単独では取りまとめない
  • 戦略会議で採択された案件について、SNS、メディア、広告、商品、インフルエンサー担当と実施要件を詰める
  • インフルエンサー・マーケティングに関係する担当不明タスクを積極的に拾い、一時的な責任者になる
  • 案件特性・各人の稼働・専門性を見て、施策ごとに責任者と実作業者をアサイン
  • 目的、完了条件、担当、期限、依存関係、判断待ちをドキュメント化し、担当部署へ引き渡すか戦略部で進行する
  • 進捗を更新し、停滞・認識差・素材不足・法務確認などの障害を解消
  • 予算申請が必要な場合は申請材料を整え、役割分担・ToDo・進行の型を次回案件へ残す
標準成果物
施策ブリーフ
担当不明タスク一覧
役割分担表
ToDo・期限一覧
意思決定・課題ログ
稟議・承認資料
最初から担当

結果回収・効果検証・
次回判断

実施結果を回収し、次回の選定と企画精度を上げる。

実際に行う作業
  • 実行前に目的、仮説、定量KPI、定性確認事項、データ取得元、回収担当を定義
  • 投稿URL、表示・反応、クリック、売上、コード利用、広告転用成果など取得可能な数値を回収
  • 本人・現場担当・関連部署から、進行上の問題と顧客反応を定性的に回収
  • 仮説と結果を比較し、良かった点・悪かった点・想定外・再現条件を振り返る
  • 継続/改善/停止/拡大を判断し、次に検証する仮説を設定
  • 商品・人物・企画・露出面をまたいで比較し、勝ち筋と失敗パターンを蓄積
標準成果物
事前評価設計シート
定量・定性結果サマリー
案件振り返り
継続/改善/停止/拡大判断
勝ち筋・失敗パターン集
補完機能 A|両部署で共同推進

マーケティング資産・
活動の可視化

事業部が持つ現場情報と、戦略部の分析・企画視点を組み合わせて整備する。

両部署で推進する作業
  • インフルエンサーの基本情報、得意領域、フォロワー属性、契約状況、過去実績を整理
  • 商品別・人物別・顧客層別・チャネル別に、起用・露出・成果の偏りを可視化
  • 施策の予算、目的、KPI、進捗、結果をポートフォリオで一括管理
  • 現在リーチできている層、届いていない層、未活用の人物・商品・露出面を特定
  • まず取得できるデータから始め、不明・欠損・推定は明確に区別する
標準成果物
人物ポートフォリオ
商品×人物×チャネルMAP
契約・起用状況一覧
施策ポートフォリオ
到達領域・空白領域の示唆
責任分界
インフルエンサー事業部人物・契約・起用・実績など、現場で発生する元データを登録・更新する。
戦略部分析軸、可視化方法、確認すべき空白領域を設計し、企画・起用・投資判断へ活用する。
補完機能 B|事業部が主体

業務基盤・
システム整備

インフルエンサー事業部が、自部署の業務整理と効率化を原則担う。

インフルエンサー事業部が行う作業
  • 依頼、契約、商品発送、投稿確認、修正、結果回収までの業務と受け渡しを整理
  • 二重入力、確認待ち、手戻り、属人判断、更新場所の分散を特定
  • 管理項目、入力フォーム、判断基準、完了条件、エスカレーションルールを共通化
  • 集計・通知・定型連絡などの自動化候補を選定し、小さく試す
  • システム化する場合は、要件整理から導入・定着確認まで担当する
標準成果物
業務フロー・責任分界
共通フォーム・管理ルール
自動化候補バックログ
システム要件・導入計画
責任分界
事業部が改善責任を持つ自部署の日常業務に関する課題整理、ルール整備、効率化を戦略部へ委ねない。
戦略部は横断要件を連携戦略案件とのデータ接続や部署横断の変更が必要な場合に、要件提示と調整を支援する。
3 責任分界

主要4機能は戦略部、可視化は両部署、業務効率化は事業部が責任を持つ

マーケティング資産・活動の可視化は、インフルエンサー事業部の現場情報と戦略部の分析・企画視点が必要なため、両部署で共同推進する。

インフルエンサーマーケティング戦略部

主要4機能を担い、問い・型・企画を具体化する。採択された個別案件と担当不明タスクでは、必要な調査・資料作成・稟議・結果回収まで自ら手を動かす。

×

案件ごとの実作業チーム

マーケティング戦略部、インフルエンサー事業部、SNS、メディア、広告、商品企画、モール担当などから、専門性・案件特性・稼働状況を見てアサイン。各担当は合意した作業と結果入力を完遂する。

役割
主に責任を持つこと
具体的に手を動かすこと
戦略部との接点
戦略部
主要4機能、担当不明タスクの回収、補完機能Aの分析設計・施策活用
重点調査、企画書、施策ブリーフ、個別案件PM、結果整理、可視化の分析軸・判断論点の設計
採択案件・回収案件を推進し、事業部の元データを企画判断へつなげる
インフルエンサー事業部
現場情報、人物選定、本人・代理店対応、案件実行、補完機能Aのデータ整備、補完機能Bの業務改善
条件確認、候補提案、依頼・調整、投稿確認、人物・契約・起用・実績情報の更新、業務基盤・システムの整備
現場情報を継続更新し、戦略部と共同で可視化・活用方針を検討する
SNS・メディア・広告
チャネル設計、制作・配信・運用の専門実行
チャネルリサーチ、フォーマット検討、制作、入稿、広告転用、媒体数値の回収
案件ごとの専門担当として参加
商品企画
商品事実、重点商品、訴求・表示・供給上の条件
商品情報提供、企画レビュー、訴求可否確認、発売・在庫前提の共有
商品適合と実現条件を担保
モール・EC担当
販売面、導線、販促連携、取得可能な売上・顧客データ
商品ページ・クーポン・LP・計測導線の準備、販売結果の抽出
成果取得と販売実行を支援

例|バイネーム指定ではない施策を、どう現場へ落とすか

1. 戦略部が要件化「この顧客へ、この能力・表現ができる人物で、この施策を行う」と機能要件で定義
2. 事業部が候補化関係性、相性、契約、稼働を踏まえて候補者をバイネームで提案・調整
3. 実作業者が実行SNS・広告・商品・EC等を含む案件チームが、決めた役割と期限で遂行
4. 戦略部が刈り取る結果を回収し、仮説検証、次回判断、横展開できる型まで残す
運営ルール
機能責任と実作業を分離機能責任は集約し、リサーチ・制作・運用・データ回収は専門担当へ明示的に割り振る。
運営ルール
発案者・企画者も実行準備を分担企画を出す側も、具体化・調査・資料・調整など実行を可能にする作業を持つ。
運営ルール
担当・期限・評価方法を事前確定責任者、実作業者、最初の期限、KPI、結果取得方法が決まらない施策は実行へ進めない。
運営ルール
結果回収と次回判断を必須化定量・定性結果、継続判断、再利用する型、次に検証することを必ず残す。
4 優先順位と立ち上げ

最初に、複数の小規模施策を企画から結果回収まで回し始める

既存施策の整理や全体把握を先行させない。アイデアを集めて企画化し、実行可能な規模ですぐに試し、結果を回収するところまでを一つのプロジェクトとして扱う。これを複数案件で並行して回し、実行と検証から施策の精度を上げる。

立ち上げ方針|アイデア収集 → 企画・実行 → 結果の刈り取り一つの大型案件を完成させてから次へ進むのではなく、小規模案件を複数同時に動かす
1|アイデア収集・企画化

実行候補を継続的につくる

  • SNS・競合事例、現場の気づき、戦略会議のアイデアを広く集める
  • 複数名でリサーチし、一人の情報量や発想に依存しない
  • インフルエンサー×各プラットフォーム×露出方法の施策へ具体化する
  • 目的、仮説、対象、実施方法、必要部署を最低限整理する
  • 月4案を目安に、実行判断できる企画案を出す
2|企画・小規模実行

複数案件を並行して動かす

  • 実現性と学習価値を見て、すぐ試せる案件から選ぶ
  • 案件ごとに責任者、実作業者、期限、予算を決める
  • SNS・広告・商品・EC・インフルエンサー担当と必要最小限の体制を組む
  • 実行前にKPI、取得方法、結果回収担当を設定する
  • 戦略部も資料作成、調整、課題解消まで手を動かす
3|結果回収・次回判断

結果を刈り取り、次へ反映する

  • 決めた期限までに数値と現場・本人の所感を回収する
  • 仮説に対して、良かった点・悪かった点・想定外を整理する
  • 継続・改善・停止・拡大を判断する
  • 再利用できる施策の型と、次に検証する論点を残す
  • 学びを次の企画案へ反映し、次の小規模実行につなげる
戦略部が積極的に回収

担当不明・部署横断タスク

インフルエンサーやマーケティングに関係し、担当者が決まらず浮いているタスクを拾う。適切な担当者と最初の期限が決まるまでは戦略部がボールを持つ。